[購入前に知る事]
2025年07月31日
仲介手数料が無料になる不動産会社の仕組みとは?【業界のプロが解説】
仲介手数料が無料になる不動産会社の仕組みとは?【業界のプロが解説】
はじめに
「仲介手数料無料って、本当に大丈夫なの?」
「安かろう悪かろうじゃないの?」
住宅購入を検討している方の中には、そんな疑問や不安を感じる方も多いと思います。
実は、仲介手数料無料は仕組みを知れば納得できる合理的な方法なのです。
本記事では、現役の不動産業者が「なぜ無料にできるのか?」をわかりやすく解説します。
仲介手数料の基本をおさらい
まずは「仲介手数料って何?」というところから確認しておきましょう。
■ 仲介手数料とは?
不動産会社が「物件探し・内覧手配・契約手続き」などをサポートする対価として、買主(または売主)からもらう報酬です。
上限額は法律(宅建業法)で決まっていて、
物件価格 × 3% + 6万円(+消費税) が基本です。
たとえば3,000万円の物件を購入した場合、手数料は約105万円(税込)ほどになります。
なぜ手数料無料にできるのか? 3つの仕組み
それでは本題、「なぜ無料にできるのか?」の理由を解説します。
@ 売主側からの手数料を受け取っている
不動産取引では、1件の契約に対して「売主側の仲介業者」「買主側の仲介業者」の2社が関わるのが一般的です。
しかし物件によっては、売主業者(=元付業者)から買主を探してきた業者に“片手”ではなく“両手”分の報酬を払う仕組みになっています。
つまり、
売主からもらえる報酬だけで利益が出る
買主からも手数料を取る必要がない
というケースがあるのです。
これが「仲介手数料無料」の最大の仕組みです。
A インターネット広告や自社管理で経費を抑えている
仲介手数料を無料にしても利益を出すには、無駄な経費を徹底的に削減する必要があります。
具体的には:
店舗を持たず、自宅やネットで営業
スタッフを雇わず、一人で対応
自社ホームページやSNS集客中心
反響型(来店型)ではなく訪問型営業
これにより、大手よりコストを抑えつつ「手数料無料でもやっていける」体制を整えているのです。
B 物件選定に偏りがない・情報を開示している
「無料にする代わりに、買わせたい物件を無理にすすめてくるんじゃないの?」という不安もあるかもしれません。
しかし、仲介手数料無料の業者はレインズ(不動産業者専用の物件情報システム)から公平に物件を紹介するため、偏った営業がされにくい傾向があります。
また、最近では「売主から手数料が出ない物件だけは買主に少額の報酬をお願いする」と明記する業者も多く、透明性を重視しているのも特徴です。
実際に利用したお客様の声(例)
「大手では仲介手数料100万円以上かかると言われましたが、無料と聞いて最初は半信半疑。でも実際に説明を受けて納得。浮いたお金で家具を買いました!」
「余計な営業トークもなく、誠実に物件選びをサポートしてくれたのが好印象。仲介手数料が無料というより、人柄で選んでよかったです。」
手数料無料の落とし穴はある?
確かに一部には「とにかく契約させるために無理をする業者」も存在します。
そのため、次のようなポイントをチェックしましょう:
✅ 対応がスピーディか
✅ 質問に対して誠実に答えてくれるか
✅ 内覧時に物件のマイナス面も説明してくれるか
✅ 追加費用や手数料が本当にかからないか明記されているか
信頼できる業者であれば、「無料=安かろう悪かろう」ではなく、むしろ顧客想いなビジネスモデルであると言えます。
まとめ|賢く家を買うなら「仲介手数料無料」も検討を
不動産の購入は人生でも大きな買い物。
だからこそ、無駄なコストを減らして「より良い住まい」にお金をかけるのが賢い選択です。
仲介手数料無料という選択肢は、今やごく一部の人の裏技ではなく、広く知られ始めている常識的な選び方。
まずは一度、信頼できる業者に相談してみてはいかがでしょうか?

